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2018:R-1決勝の感想と採点。そして崩壊した審査システムについて

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盲目の漫談家、濱田祐太郎の優勝で幕を閉じた2018年のR-1グランプリ。

 

目が見えないというハンデを逆手にとってブラックジョークを飛ばす手法の笑いは、まさに新しいジャンルの芸風でしたね。

圧倒的な優勝候補と言われたゆりやんレトリィバァをはじめ女芸人が3人残るなど、話題性は十分な大会ではありましたが、結果としては不満が残る大会だと思います。

 

それは決して濱田祐太郎の問題ではなく、R-1ランプリという大会がお笑いコンテストではなくバラエティ番組だったことにします。

前回大会の時にも指摘していましたが、お茶の間投票はおわらの評価ではなく人気投票になっており、審査員の採点も然りでした。

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その辺りも踏まえながら今回の大会の個人採点と感想を書いていきます。

盛り上がりに欠けたAブロック

毎年のことですか3ブロックに別れる R 1グランプリでは、最初の4人が登場するAブロックの盛り上がりはあとのブロックに比べてかけてしまいます。

 

今大会ではルシファー吉岡や、おいでやす小田など決勝経験者が揃っていることから期待していましたがやはり笑いの量は控えめになったと思います。

ルシファー吉岡

採点75

ショウガに興奮する息子に動揺する父親と言う、あまりにもシュールかつ独特の下ネタでした。

決して悪いネタではなかったですし、もっともっとお笑いを取れるネタのはず。

 

ただトップバッターという順番とそれにより7時台に放送されるということを考えると、あまりにもこのネタは不向きだったのではないでしょうか。

パソコンのフォルダの奥の奥の奥に隠れた画像がショウガ。出オチのような設定に対してオチが弱かったのが残念です。

 

決勝ラウンドを勝ち抜くためのネタの選択は、ネタの数が多い芸人ほど難しいという典型的な結果だったと思います。

カニササレアヤコ

採点65

設定は非常に面白かったのですが最初のモノマネ以降大きな波がなかったのは残念でした。

観客の笑いのタイミングと台詞回しのタイミングが重なることがあったりしたので、もう少しネタが洗練されているとまた結果は違ったものになったかもしれません。

 

ルシファー吉岡とはまた異なりますが、彼女のネタはまた設定の出オチで終わってしまったのが残念でした。

おいでやす小田

採点84

過去2大会では裸芸に泣いたおいでやす小田ですが、誤算だったのは会場が思った以上にあったもうなかったことでしょう3番手という出演順位は決して悪くはありませんでしたがシュールな芸風が二つ続いた後の出番で、それを凌駕することができなかったのは残念でした。

 

暖房をガンガンあげ始めた頃からネタが盛り上がってきたのですが、盛り上がりきる前に終わってしまって印象が拭えません。

 

上がりきったハードルを超えることができなかったというのが正直な感想です。

おぐ

採点80

いろんな芸人がチャレンジしてた君の名は題材にしたコントでしたが、持ち前のハゲを活かし上手にまとめられていましたね。

 

ただ毎年そうなのですが、 A ブロックでなければ勝ち上がれなかったネタだと思います。

A ブロックの結果と感想

芸 人 関根 久本 陣内 ヒロミ 茶の間
1 ルシファー吉岡 0 1 0 0 0 0
2 カニササレアヤコ 1 0 0 0 1 1
3 おいでやす小田 2 0 2 0 0 2
4 おぐ 0 2 1 3 2 3

お茶の間 D ボタン投票と3人の審査員の評価を得たおぐが決勝進出しました。

 

ルシファー吉岡がお茶の間 D ボタン投票においてわずか6%の指示であったり関根勤からの一票だけの評価であった一方で、老若男女に受けがいいネタを披露したおぐが評価を集めたのは少し意外でした。

 

A ブロックにおいてはもう少し評価が分かれるかと思いましたが、この辺りは審査員の好みもあり妥当な結果かもしれません。

 

個人的にはおいでやす小田の2本目のネタが見たかったです。

優勝候補ゆりやんの不安

敗者復活ステージからは霜降り明星のせいやが選ばれた B ブロック。

 

女芸人のお笑いコンテストを制したゆりやんレトリィバァが登場しましたが、その実力を見せつけることができるのでしょうか。

河邑ミク

採点60

ビジネス彼女という設定一本槍のネタは3分が限界でしょうか。長尺でみたいと思わせるような内容は一切なく、可愛い子ぶりっ子した後に素に戻るという展開の繰り返しだけでした。

 

一票も入らなかったのは納得の結果ですが、可愛いか可愛くないかで言えば可愛い。

それは間違いない。

チョコレートプラネット長田

採点85

謎のマシンの準備に四苦八苦するネタ。

 

最初の15時間待っているは上手かったのですが、その後の「待ちすぎだろ」というツッコミが??で掴みきれなかった気がします。

 

ありきたりの設定ではありましたが、 構成のうまさと演技力はさすが。 ただこのタイプはネタにありがちな録音している声と自分の声のタイミングがつかみにくいため、何度も重なっていたのが気になりました。

 

また狙ったわけではないと思いますが、ショルダーの装置が繰り返す外れるのもクドさを感じてしまいます。

 

リメイティッドという言葉がハマるハマらないかがキーになるネタだったと思いますが、今回はうまくはまっていましたね。

ゆりやんレトリィバァ

採点84

優勝候補のゆりやんレトリィバァ。昭和の女優のモノマネと言う切り口は良かったのですがネタ自体は同じことを繰り返しているだけの天丼芸。

 

遠くに旅立つ主人公を必死で引き留めようとしているのかと思えば、実はトイレに行こうとしていただけでしたというオチはちょっと苦しかったですね。

 

ただモノマネのクオリティが高かったので、勢いで笑いをとっていた気がします。

2回見ると笑えないのが、その証拠。

霜降り明星せいや

採点90

関西ではお馴染みとなりつつある霜降り明星のせいや。

これまた関西では年末の風物詩ともいえる番組、オールザッツ漫才で爆笑をさらっていたネタですが、東京の舞台と相性が悪かったのか笑いは少なめでしたね。

 

せ・せ・せいやの段階で微かに鳴ってしまっているベルや、徹底的に意味がわからないことを繰り返すネタといい、もう少し全国区の知名度があれば大ハマリしていたのではないでしょうか。

 

最後の最後でネタとネタの合間に使った「ドーランを塗っている意味わからないですよね。僕もです!」がスベったのは致命傷だったとしても、R-1の決勝において知名度のない芸人は最初のつかみで「こいつは面白いかもしれない」という期待感を抱かせないと厳しいのは、少しコンテストのあり方に疑問が残りました。

面白かったけどコンテストにおいて初見だった場合、違う感想になるのかも知れません。きっと関西人はバカウケだったはず。

Bブロックの結果と感想

芸 人 関根 久本 陣内 ヒロミ 茶の間
1 河邑ミク 0 0 0 0 0 0
2 チョコレートプラネット長田 2 2 1 1 2 2
3 ゆりやんレトリィバァ 1 1 2 2 1 3
4 霜降り明星 せいや 0 0 0 0 0 1

せいやに審査員の票が入らなかったのは驚きでしたが、長田とゆりやんが競る展開も驚きです。

結果は10票同士でありながらお茶の間投票でポイントの多かった、ゆりやんが勝ち抜けとなりましたが、この結果は納得出来ないですね。

 

繰り返しになりますが、お茶の間投票は人気投票になりがちで、このメンバーであれば可愛い系芸人の河邑ミクの評価は低いでしょうし、知名度からゆりやんが有利になるのも予想通りです。

3・2・1と計6票分も持たせる必要はなく、1票でも多いぐらいではないでしょうか。

 

審査員5人中3人に評価された長田ではなく、ゆりやんが勝ち上がるのは不自然な気がしました。

個性派揃いとなったCブロック

盲目の漫談家の濱田祐太郎、可愛い系芸人の紺野ぶるま、売り出し中の若手芸人である霜降り明星の粗品、そしてR-1の決勝常連となるマツモトクラブ。

誰が勝ち上がってもおかしくないメンバーが揃いましたね。

 

紺野ぶるまにはお茶の間投票が入らないでしょうから、残る3人に期待です。

濱田祐太郎

採点85

盲目であることをフルに活かした自虐ともブラックジョークともとれる、今まで聞いたことないタイプの笑いでしたが、最初の掴みが全てだったのではないでしょうか。

介添人につれてこられた杖を持った盲目の芸人を初めて見た観客がどうしていいのか分からず戸惑っているところに「拍手なしですか?びっくりした俺、目が見えへんから客席に誰もおらんかと思った」の一言。

 

これによって濱田祐太郎という芸人がどういう芸風で、どう接すれば良いのか理解されたことと、この掴みがあまりにも斬新だったことから会場の空気を一気にもっていったと思います。

 

ただコンテストとして見るとネタも芸風も荒削りで完成途中でしたし、決して他の出演者と較べて達者ではなかったと感じました。

バラエティ番組なら勝ち上がるのも納得ですが、ちょっと評価基準が見たことないタイプを目の当たりにして二本目も見ておきたいかどうか、になってしまった気がします。

紺野ぶるま

採点80

ウケなかったですね。

ちょっと濱田祐太郎の後は影響が大きかったかもしれませんが、それを差し引いてもアウェー感が凄かったです。

 

田舎から出てきたという前フリを活かした最後の「もらってもいいんかいな」で爆発しなかったのは誤算だったのではないでしょうか。

そこまで面白くないネタではなかったのですが、ネタ順に泣いた結果だと思います。

霜降り明星粗品

採点95

コンビで出場となった霜降り明星のツッコミ。クセのあるツッコミで関西では人気の芸人ですが、既婚者トーマス、無眠(ムーミン)などのフレーズに加えて、忘れた頃にやってくる相田みつおの使い方が面白かったですね。

 

バク飼い中国人やエイリアンの血の色などセンスが光りました。

本人も手応えがあったはずですが、思った以上に票が伸びなかったのは前述の理由でしょうか。

マツモトクラブ

採点84

左から右へ移動する。

この発想をよしとするかどうか。

 

どうしても裏で右から左に移動する時間が必要となるので、その分だけ笑いの手数が減ってしまう問題をカバー出来なかったですね。

また早々に親子の感動方向にスライドしていったので、なおさらだったと思います。

 

面白かっただけにもったいないという感想です。

Cブロックの結果と感想

芸 人 関根 久本 陣内 ヒロミ 茶の間
1 濱田祐太郎 3 0 0 1 1 3
2 紺野ぶるま 0 0 0 0 0 0
3 霜降り明星 粗品 0 0 0 2 2 1
4 マツモトクラブ 0 3 3 0 0 2

この笑いのとり方で粗品が勝ち上がれないのは疑問でしたね。

濱田祐太郎が面白くなかったわけでも、決して視覚障害者だから勝ち上がったというわけでもありませんが、今までにない未経験なジャンルへの期待感が審査員の採点に影響を与えてしまった気がしてなりません。

 

さらに桂文枝1人にしか指示されていないのに勝ち上がるという採点システムの不完全さも大きく目立ちましたね。

 

紺野ぶるまはお茶の間投票で7%だけという予想どおりともいえる結果を叩き出してくれましたが、審査中ずっと濱田祐太郎をサポートしたことで好感度が上がりまくりになりました。

この好感度を維持したまま来年の決勝に残ることが出来れば、ダークホースになりそうです。

Final Stageの結果と採点

2018年のFinal Stageに勝ち進んだのは

おぐ

ゆりやんレトリィバァ

濱田祐太郎

の3人です。

 

このメンバーならゆりやんレトリィバァが圧倒的に有利な気がします。

おぐ

採点70

1本目のネタに対するアンサーソングのような展開で、伏線を回収する小説のようでしたが最後の最後で完全に失速した印象。

 

オチまで突き抜けて欲しかったのですが、中途半端な終わり方が非常にもったいなかったです。

2分までは完璧でした。

ゆりやんレトリィバァ

採点65

あるあるネタなのですが、とにかく聞き取れません。

そういうネタなのかも知れませんが、何をしているのか分からない+聞き取れない+聞こえても面白くないという救い用のないネタでした。

 

2本ネタを揃えるのが難しいのかも知れませんが、1本目と2本目でここまで差が出るのは、ひょっとしたら本人自身が何が本当に面白いのか理解できていないかも知れません。

 

バラエティに出演したときも番組によって面白いときと面白くないときの差が激しいのも同じ理由なのかも。

最初で掴めないと最後までダメというR-1独特の展開に完全にハマっていたのではないでしょうか。

濱田祐太郎

採点70

うーーーーん、こちらも1本目と比べるとネタの内容も精度も明らかに落ちていた気がします。

特に前半は厳しかったですね。

 

また終盤でいった「2つ無茶なこと」が心の目と見てくださいで2つというのはネタを飛ばしたのかも知れません。

その前に「白い線を基準に並んで」があったので、この場合2つ無茶なのは「白い線を~」と「心の目で見て下さい」なのが正しいはずですが、フリが違ったのでしょうか。

R-1決勝の問題点

以前も書きましたが採点システムが全く機能していないのではないでしょうか。

予選ブロックにおいて5人の審査員が面白かった人を選出する採点方法であれば、決勝進出者は

おぐ

チョコレートプラネット長田

マツモトクラブ

となります。

 

ここにお茶の間投票が入ることで、正しい結果を受けられなくなっているのは視聴者としても疑問を感じます。

同じお笑いコンテストであるM-1グランプリやキングオブコントの審査方法が、一番シンプルでかつ平等なのではないでしょうか。

 

来年はお茶の間投票の廃止、予選グループ分けの廃止、そして審査員を芸人で固められることを期待します。

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