賃貸でも分譲(特に中古)でも決めてから後悔する理由の1位は近隣トラブル。次いで設備など妥協したポイントが後から不満になるパターンですが、その原因はチェック不足によるものです。
マンション選びの際に、ほんの少し共有部の確認をしておくだけでトラブル回避率は大きくあがります。
部屋を見る前に確認しておこう
新居探しで楽しいのは初めて部屋を見るときといっても過言ではありません。それだkに台所のひろさはどうだ、設備はなにがある、風呂の広さ、日当たりの良さ、そしてコンセントの位置までじっくりと見るもの。
つまり部屋の中は誰もがしっかり確認します。
なのに共有部をしっかり見る人は、あまりにも少ないものです。
さらに隣の建物となると皆無に等しいでしょう。
本当に住み心地の良い家を探すのなら、共有部こそチェックするべき。共有部を制するものは住宅を制すという格言があるように、部屋内だけではなく建物内も目を凝らしてみるべきです。
ちなみに、先の格言は私の格言です。
はい(´・ω・`)
掲示板は情報の宝庫
エントランスの掲示板には現在進行系で管理会社の入居者に対する対応が貼ってあります。
ここをチェックしておけば
騒音トラブルの注意がないか
共有部のイタズラなどはないか
管理会社の手抜き対応がないか
などが見てとれます。
とくに早朝や夜間の騒音に関する記載があり、その日付が最近になっている場合は注意が必要。現在も解決していない可能性がありますし、今から見に行く部屋の住人が「それを苦にして退去した」可能性も否定できません。
また日付が異様に古い掲示物がある場合などは管理に不安があります。
階段は上まで登ろう
建物の手入れがしっかりしているのか、何かしら問題がないかは階段を見るのが有効。特にエレベーターを使用するのが当然となる上階の階段部分は下手すれば若者のたまり場となりがち。ここに煙草の吸殻や空き缶は論外ですし、古いゴミが散らかっているのも問題です。
また角部屋の場合、階段から窓をのぞける構造になっていることもありますので、よく見ておきましょう。女性の場合、階段にストーカーなど変質者が隠れることが出来ないかどうかも考慮して方が良いですね。
エレベータ内は第二の掲示板
エレベータ内も掲示物が貼ってある場合があります。ここの方が掲示板より住人の目に止まりやすいこともあり、より具体的な内容が書いていることもありますので見逃してはいけません。何故かしらタバコのトラブルはエレベータ内で周知されることが多いのも特徴。
また異様に汚れていたり、破損箇所があるとメンテナンスが不十分である可能性も考えられます。
個人的にはシンドラー社のエレベータは避けたいですね。
上下階の廊下で住人チェック
廊下を歩くことで各世帯の玄関周りや共有部の確認が出来ます。
上下階の世帯の玄関まわりが異様に散らかっていたり、消防法違反となる自転車などが置いてあったりすると黄色信号。また稀ですが廊下の手すりに布団などかけてあれば赤信号です。
また個人的に太い木に自治会長など掘られた表札は地雷度が高い気がします。あくまで個人の主観です。はい。
ゴミ捨て場でモラルチェック
ゴミ捨て場に不法投棄はないか、きちんと整理されているか、適度に清掃されているか。
ビン・カンが散らかっていたり、なにか荒らされた感があったりすると住民モラルに不安ですね。
また24時間ゴミ捨てが可能でないのに、ゴミが残っていたりするのもNGです。
駐輪場でもモラルチェック
自転車が散らかっていたり、明らかにボロボロの自転車が捨てられていないか。
特に子供用の自転車が散乱しているとマイナスです。子供のしつけができない=騒音や迷惑行為を止められない家庭が多いかも知れません。
理想の住宅を手に入れるなら
部屋の中は誰しもがチェックするのですが、落ち着いて暮らすことの出来る住宅を手に入れるためには部屋の外をしっかり確認することが大事です。近隣トラブルはもっともリフレッシュすべき場所で、もっともストレスとなってしまいますので絶対に避けたいところ。
しっかりと共有部を確認して問題のない住宅に出会えたらと思います。