面白い小説は夜から読み始めてはいけません。
なぜなら止める事ができなくなって朝まで徹夜で読みふかしてしまうから。

今回は今まで400冊ほど読んだ中から、徹夜してまで一気読みしてしまったオススメの小説をランキング形式で紹介します。
なおネタバレは一切なしです!
大事なことなので繰り返しますがネタバレはしません。
小説を読むなら電子媒体がおすすめ
本には本の良さがあり、電子媒体には電子媒体の良さがあるので、一概に電子媒体がおすすめとは言い難いのですが、自分のように毎月コンスタントに小説を読む場合は電子媒体も検討して良いと思います。
最近は好きな小説家やシリーズ物は書籍で購入し、それ以外の話題作などは電子媒体としました。
増え続ける小説の保管場所にも困っていましたし、何だかエコに貢献している感じで気分が良いです。
Amazonの電子書籍「kindle」
有名なのはこちらのAmazonが発売している電子書籍リーダーであるkindle。
メリットは軽い、見やすい、本が保存できる、また紙の書籍より安いことでしょうか。
さらにKindle Unlimitedを利用すると月額980円で10,000冊が読み放題。
小説1冊800円 + 雑誌1冊500円としても1,300円・・・むむむ。
ただし、このKindle Unlimitedは検索機能が宜しくないので使い勝手は…
自分は初月無料体験で終了しました。


楽天の電子書籍「楽天kobo」
こちらは楽天が発売している電子書籍リーダーです。
購入するまで、いろんな口コミを確認したり性能を比較しましたが、あまり差は感じませんでした。
正直、普段使用するのがAmazonが多いか楽天が多いか、その基準で選んでOKだと思います。
夜更かし必須!おすすめの小説Best7


夜更かし必須!おすすめ小説Best9
前置きが長くなりましたが、誰かに教えたくなるような人生で面白かった小説を紹介します。
推理サスペンスや恋愛もの、人間ドラマなど小説のジャンルは問いません。
また芥川賞や直木賞といった受賞作品も本を読むきっかけにはなりますが、それを理由として人におすすめしたりもしません。
純粋に面白かった小説に特化して紹介していきます。
1位 スロウハイツの神様
人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだーー
あの事件から10年。
アパート「スロウハイツ」ではオーナーである脚本家の赤羽環とコーキ、そして友人たちが共同生活を送っていた。
夢を語り、物語を作る。
好きなことに没頭し、刺激し合っていた6人。
空室だった201号室に、新たな住人がやってくるまでは。
面白い小説ない?
そう聞かれたら迷わず答えるのが「スロウハイツの神様」です。
読み終わった瞬間、まさに鳥肌がたちましたね。
上下巻で構成されているのですが上巻と下巻でこんなに見える景色が違うのかと。
伏線とも感じていなかったものが実は全てに意味があり、それが一気に繋がっていくラストは圧巻でした。
スロウハイツと名付けられた建物に一緒に暮らす若者の人情劇に収まらない、熱くこみ上げてくるストーリーは2度読み必須です。
未読の人が居たらぜひぜひ読んでほしい。
と声を大にして言いたい1冊です。
なお下巻を読み始めると一気読みしたくなるので注意です。
この小説のジャンルを聞くのも答えるのも野暮。
ネタバレも情報もなしで一気読みしてほしい小説です。


2位 むかし僕が死んだ家
「あたしは幼い頃の思い出が全然ないの」。7年前に別れた恋人・沙也加の記憶を取り戻すため、私は彼女と「幻の家」を訪れた。それは、めったに人が来ることのない山の中にひっそりと立つ異国調の白い小さな家だった。そこで二人を待ちうける恐るべき真実とは……。
やはり東野圭吾はタイトルの付け方がうまい。
登場人物がたった2人で物語の大半が1つの建物の中で進んでいく一冊。
こちらは「はっきりとした伏線を意外な形で結んでいく」スタイルですが、その伏線の貼り方と回収の仕方が上手く思わずうなってしまいます。
読み終えた後の感想や解釈が人によって違う小説ですし、ストーリーに派手さがないので映像化は難しいかも知れませんが、映画化してほしい作品ですね。
東野圭吾といえば容疑者Xの献身が最高傑作として名高いですが、個人的にはこちらがオススメです。


3位 イニシエーション・ラブ
僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて……。バブルにわく1980年代後半の世相や流行を背景に、甘美でときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説——―と思いきや、最後から2行目(絶対に先に読まないで! )で、本書は全く違った物語に変貌する。
本屋で大量に平積みされていた小説で、その時のPOPに記載されていた言葉が印象的でした。
最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する。
「必ず二回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。
純粋な恋愛小説と思って読んでいましたが、最後から二行目で
えっ!?(´・ω・`)
少し読み直して、気が付けば
おぉ!そういうことか!!(´・ω・`)
となること間違い無しの1冊。
まさに「最後から2行目の衝撃のための物語」でした。
二行目(絶対に先に読まないで!)
これも納得。ネタバレに注意して欲しいです。
誰もが途中で違和感を覚えると思いますが、その違和感がはっきりと分かった瞬間のための小説です。


4位 コンビニ人間
36歳未婚、彼氏なし。コンビニのバイト歴18年目の古倉恵子。
日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、
「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる――。
「いらっしゃいませー!!」
お客様がたてる音に負けじと、今日も声を張り上げる。
ある日、婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて、
そんなコンビニ的生き方は恥ずかしい、と突きつけられるが……。
アメトーークの読書芸人の回においてピースの又吉、オアシズも光浦靖子らが絶賛していたので読んでみたらハマりました。
コンビニで18年間バイトして生活している主人公が、様々な出会いを通じて「普通」とは何かを問いかけてきます。
読んでいるうちに普通と思っていたことが普通なのか、普通でないのか。
コンビニの店長や同僚、友人などの人間描写が上手で世界観にのめり込んでしまうほど、面白かったです。
人は異質なものを受け入れられず、それを排除しようとする。
人の本質を捉えた作品だと思います。


5位 夜明けの街で
不倫する奴なんてバカだと思っていた。でもどうしようもない時もある――。建設会社に勤める渡部は、派遣社員の秋葉と不倫の恋に墜ちる。しかし、秋葉は誰にも明かせない事情を抱えていた……。
不倫の相手は殺人犯なのか。
時効間近となった殺人事件の容疑者と不倫関係の陥る主人公の葛藤がメインでありながら、どこか甘酸っぱさも感じられるストーリー。
東野圭吾の作品は本人も宣言している通り「女性の描写が苦手」と感じられることが多いのですが、本作では女性心理が丁寧に描かれています。
衝撃のラストは息詰まる展開。最後まで不倫をテーマとして貫いた作品は色んな人にぜひ読んでほしいと思います。
なお岸谷五朗と深田恭子の主演で映画化もされていますが、深キョンの可愛さ健在な作品です。
ただ、どちらかといえば映画より小説のほうが、この作品のもつテーマと愛情、そして憎悪をしっかり感じ取れるのでオススメです。


6位 阪急電車
片道わずか15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々。乗り合わせただけの乗客の人生が少しずつ交差し、やがて希望の物語が紡がれる。恋の始まり、別れの兆し、途中下車―人数分のドラマを乗せた電車はどこまでもは続かない線路を走っていく。ほっこり胸キュンの傑作長篇小説。
兵庫県にある阪急電車のローカル線である今津線。
その電車の乗客にスポットをあてたヒューマン小説。
映画化もされるなど話題になったので読んでみましたがストーリーが秀逸で、登場人物1人1人の描写が丁寧なので感情移入してしまいました。
やっぱり丁寧に人物が書かれている物語は面白いですね。
ネタバレしてても楽しめる気軽さも嬉しい軽く読める小説です。
これを読んだ後は今津線に乗りたくなる…けど用事がないのが残念。


7位 八日目の蝉
不倫相手の赤ん坊を誘拐し、東京から名古屋、小豆島へ、女たちにかくまわれながら逃亡生活を送る希和子と、その娘として育てられた薫。偽りの母子の逃亡生活に光はさすのか、そして、薫のその後は――!? 極限の母性を描く、ノンストップ・サスペンス。
不倫相手の子供を誘拐したことから始まる偽りの親子の逃亡劇。
誘拐は犯罪で絶対に許されないことなのに、読ませる力がすごすぎていつの間にか主人公の逃亡を応援してしまいます。
赤ちゃんだった子供が成長していくにつれて、誘拐犯の主人公のことを本当の母親として慕っていく姿。そして物語後半の本当の母親に対する敵対心や嫌悪感。
うん泣けるよね。
子供がいる方なら涙腺崩壊は必須。
そうでない方も物語の重厚さに引き込まれると思います。
永作博美主演で映画化されていますが、これが見事なはまり役でした。


8位 ふがいない僕は空を見た
高校一年の斉藤くんは、年上の主婦と週に何度かセックスしている。やがて、彼女への気持ちが性欲だけではなくなってきたことに気づくのだが――。姑に不妊治療をせまられる女性。ぼけた祖母と二人で暮らす高校生。助産院を営みながら、女手一つで息子を育てる母親。それぞれが抱える生きることの痛みと喜びを鮮やかに写し取った連作長編。
主婦と不倫した結果、それを気づいた旦那によってネットに画像をバラまかれた高校生を主軸として、様々な「ふがいない人間模様」を描いた作品。
全5編を通して人間模様がしっかりと描かれているので、重いテーマながらスラスラと読めてしまいます。
第4編である「セイタカアワダチソウの空」は人の苦悩や心細さ、そして生きる喜びといった人間の感情を全て表現していて本作の中でも一番読んでほしい話です。
この作者の文章力は本当にうらやましいと感じたのですが、この作品以外は…


9位 罪の声
これは、自分の声だ」――京都でテーラーを営む曽根俊也は、ある日父の遺品からカセットテープとノートを見つける。テープを再生すると、自分の幼いころの声が聞こえてくる。それは、31年前に発生して未解決のままの「ギン萬事件」で恐喝に使われた録音テープの音声とまったく同じものだった――。
昭和の未解決事件のひとつである「グリコ・森永事件」をモチーフとしたフィクション。
父親の遺品に残されたカセットテープから聞こえてきた事件の脅迫テープの声が、自分の幼少期の声だと確信した主人公と、その事件を追うことになった新聞記者。
ちょっと1位のスロウハイツなどに比べると中盤でダレるところもありますが、物語は丁寧でよく出来ています。
フィクションと銘打っていますが、まるでノンフィクションのような臨場感とリアルなストーリーにハマりました。


おまけ 営業零課接待班
苦手な営業に異動となり、ついにリストラ勧告まで受けたマジオこと真島等(まじまひとし)は、接待専門の「営業零課」で再起を図ることに。落ちこぼれ社会人のマジオと仲間たちは修羅場を乗り越え、年間売上50億という無謀な目標を達成できるのか!? 涙も笑いも挫折も成功も、「働くこと」のすべてが詰まった感動の営業小説。
本屋で何気なく手に取った一冊。
落ちこぼれ社員たちが集められて「接待」を武器に営業していくチームを発足。最初はまとまりのないメンバーだったが…というありきたりで珍しい一風変わったストーリー。
漫画でも小説でも一人ひとりの描写が丁寧に描かれた物語は、読んでいて感情移入することが出来るので読んでいて楽しいですね。
最後の締めくくり方も上手で、もう少し読みたい、もっと読みたいと思わせてくれます。
名作なんだけど世間の知名度が低く、野に埋もれているのが残念。もっと多くの人に読んでほしい小説です。


面白い小説をいっぱい読もう
面白い小説は人生を豊かにしてくれますね。
じっくり腰を据えてリラックスしながら没頭する時間は至福のひと時。
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