仕事内容が理解できていない。
仕事内容が理解できていないから人材の適材適所が分からない。
適材適所がわからないから人材を評価することができない。
人材を評価できないから必要な人材がわからない。
結果として職場の仕事が全く回らないという会社が増えています。
そうした上司の下で働く部下は大変だよって話(ぐち)と対処方法。
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仕事が出来ない上司が増えた理由
そもそも団塊の世代と呼ばれたエネルギッシュで現在の日本企業を引っ張ってきた人材が次々と退職し、会社自体が増えた現状では「課長・部長のポジション数に対して優秀な人材が不足している」傾向にあります。
さらに団塊の世代のリーダーシップに付いていくだけで出世してしまった世代が管理職に増えてきているので、マネジメントに関しては経験不足なのも原因でしょう。
結果として自分が仕事を出来ていないことを理解出来ないうえ、指導力もモチベーションをあげる力も不足しているので精神論でしか仕事を語れないことになります。
出来ないは言うな。
給料もらっているのならやれ。
積極的に進んでなんでもやれ。
これは社会人の本質かもしれませんが、これを言われて頑張る人材がどこにいるでしょう。
特に平社員である20から30代の社員の給料なんて手取り10万円代後半だったりします。
たった18万円の給料で24時間必死で働け!なんて時代錯誤とも言えるのですが、残念ながら仕事ができない上司というのは、こうした部下の給与体系を含めた、そもそもの時代の移り変わりに置いて行かれているのでどうすることも出来ません。
仕事が出来ない上司との対処方法
まずは線引をしっかりするのが万能だと考えます。
ここで解決方法ではなく対処方法としたのは、この問題を根本的に解決するのは不可能だから。こればっかりは上司の資質の問題なので、医者が風邪の患者に薬を出して様子を見るように対処療法で凌いでいくしかありません。
ここでいう線引とは3つあります。
- 理解してもらえる仕事の成果を見極める。
- 距離感を保つ。
- 部署の仕事量を明確にする。
まず仕事ができない上司は前述したとおり仕事が理解できず、どの社員が本当に仕事をしているのか理解できません。
それゆえに「あぁ~いそがしい」とか「これもあれも大変だ」とムダな仕事や非効率な仕事の仕方をしている、また単純に仕事が出来ない社員を指導できないので単純に忙しそうに見える社員を頑張っているという基準で評価する傾向にあります。
涼しい顔で100の仕事をこなす社員より、あたふたいて10の仕事をする社員を評価するのです。
こうした正しい評価が出来ない上司が増えているので、しっかりと評価される仕事の仕方を見極める必要があります。
安月給で一生懸命働くのではなく、評価される仕事の見せ方を覚えましょう。
そして自分が所属する部署の業務量と、だれが何を受け持っているのか距離感を保ちつつ可視化することで、正しい評価を得られるようにしていくことが大切です。
仕事の出来ない管理職は諦めるしかない
そもそも上司が仕事の出来ないひとだった場合、部下が望むのは「上司が退職or異動する」ことと「上司が仕事を出来るようになる」ことが多いと思いますが、結論からしてどちらも叶うことはないでしょう。
それは、そのまた上の上司に相談しても結果は変わりませんし下手をすれば自分が転勤することになるだけです
この上司は仕事が出来ないなぁと思った場合、それは諦めるしかありません。
そのうえで、どのように付き合っていくのか早めに判断するとストレスを受けることも少なめになります。
そんな上司、腐るほどいますから早めに対処スキルを身につけると楽です。
マネジメントは奪ってしまえ
マネジメントは上司の仕事。
だけどそれが出来ないのなら、奪ってしまうと良いでしょう。
仕事が出来ない上司は、それがバレることを恐れる上にプライドだけ高いことが多いので、あくまで忙しい上司の顔を立てるように奪っていきます。
具体的には上司に相談しながら勉強会を開く、上司に相談しながら仕事の指導をする、上司に相談しながら少しずつ配置を変えてみるなどなど。
きっちり相談しておくことで反感をかうことをなくしつつ、自分自身もマネジメントのスキルを伸ばすことができます。
さらに自分が働きやすい環境をつくれるメリットもあります。
そしてマネジメントが出来ない上司にマネジメントさせない環境を構築すれば、ただの置物の完成となります。
そこまでするのはちょっと…という方は3つの線引を守って不利益を被らないようにすることで自身を守るようにするだけでも良いでしょう。
うまく世の中を渡る処世術を行うことで上司ストレスを減らせるよう工夫するのが、良い対処法だといえます。