いまや3大お笑いコンテストとなったR-1、キングオブコント、そしてM-1が今年も終了し3組の優勝者と、それぞれの大会からブレークする芸人をうみだしました。
2017年の終わりにこの3大コンテストについて振り返ってみたいと思います。
これらのコンテストに藤崎マーケットが優勝した歌ネタ王決定戦や女性だけのお笑いコンテストであるTHE Wが入ってくることは…あるのでしょうかね。
優勝者は納得できたか
まずは各コンテストの優勝者を振り返ってみましょう。
比較的、最近に開催されたキングオブコントとM-1の優勝者は覚えていますが春開催となるR-1は記憶が薄くなっていますね。
R-1:アキラ100%
KOC:かまいたち
M-1:とろサーモン
この優勝が納得いくかどうか振り返ると、やっぱりM-1だけ違和感がありますね。
復活してからトレンディエンジェル・銀シャリ・とろサーモンと優勝者を排出していますが、3年とも納得はしていません。
銀シャリ・和牛・和牛だったという声が多いようですが、このあたりは審査員の好みや採点方法の妙(?)ともいえますね。
もっとも審査が安定して納得できたのはキングオブコント。
松本人志を筆頭にバナナマンとさまぁ~ずの5人が100点満点で採点し、決勝との合計で優勝者を決める方法は、一定の実力がないと勢いだけでは優勝できない仕組みになっています。
反対にもっとも審査員が不安なのに安定した優勝者を決定するのがR-1で、こちらは決勝3組から投票ですが、はっきりとウケるスベるが別れるので審査も楽なのでしょうか。
視聴者投票は絶対不要ですが、今のところ影響はないという結果です。
ブレークするのは誰か
今年の3大会でもっともブレークしたのはキングオブコントのにゃんこスターでしょう。スーパー三助が前に出てはスベり倒すという絵に描いたような実力不足をみせていますが、なんといってもアンゴラ村長が可愛い。
過去のツイートが問題になるなど女性アンチも存在しますが、早稲田大学を卒業した知性を活かしたクイズ番組や、ちょい悪キャラを確立することが出来れば息の長いタレントになりそうです。
R-1:アキラ100%
KOC:にゃんこスター
M-1:ゆにばーす?マヂカルラブリー?
R-1からはアキラ100%がブレークしたとも言えますが、すでに消えかけているので該当者なしが正しいかもしれません。
一方でM-1はブレークできそうな芸人が多かったですね。
先頭バッターで衝撃を与えたゆにばーすはボケの「はら」よりもツッコミの川瀬名人のキャラが面白そう。
とにかく自意識過剰でイジられるのが大嫌い、そしてツッコミの腕もあるのでコロチキのナダル以上の存在、うまくいけば狩野英孝に近い仕事が出来るかもと期待します。
ロンハーあたりがドッキリしかけそうな存在です。
マヂカルラブリーも上沼恵美子に酷評されたことが話題になるなど、バラエティで強いネタを持ったのは面白そう。
過去にスベり倒したザ・パンチと異なり、しっかり笑いにかえられそうです。
ボケの野田クリスタルが目立ちましたが、ツッコミの村上がクズ芸人なので、こちらもロンハーが好きそう。
にゃんこスターのような人気者とは相性が良くないロンハーですが、いじり甲斐のある芸人は絶対に活きてくるでしょう。
他にもジャルジャルも好感度が決して高くなかったですが、今回で挽回した気がしますし、かまいたちはしっかりとトークでも結果を残したのが大きかったですね。
今年もM-1からブレークする芸人が多くなりそうです。
敗者復活戦などのシステム
R-1は3組、M-1は1組の敗者復活が導入されています。
これには賛否両論があるのですが導入されていないキングオブコントが一番きれいな流れかつ有利不利に影響しないので、この制度の必要性はあまり感じません。
どうしても導入するのであれば問答無用で1番手の出場にしてしまう方が公平ではないでしょうか。
少なからず最後の出番とするのはありえません。
またM-1グランプリにおいては笑神籤(えみくじ)というネタ披露順を、その時その時に決める仕組みが導入されましたが、これは失敗でしたね。
明らかに準備不足となりネタのエンジンが重くなり序盤の笑いが小さくなっていましたし、とくにこの制度の1組目となったゆにばーすはかなり不利となりました。
こうしたネタ以外の要素は排除して「ネタの面白さだけで採点する」という基本を守って欲しいものです。
各大会の採点と感想
2017年の各大会の個人採点や感想などは以下のリンクにあります。
なかなか審査員と同じ結果にとはならないものです。
それでもこれからも採点記事は書いていきたいと思います。
来年はどんな優勝者とブレーク芸人が出てくるのか、今から楽しみですね。