東アジアE-1サッカー選手権の事実上の決勝となった韓国戦。
開始1分には左サイドバックを務める車屋の突破から小林悠がシュート放ち、その1分後に右ウィングの伊東純也の突破からPKを獲得。
この瞬間、誰しもが韓国相手にボロ勝ちするのではないかと期待したはず。
それが、まるで格下も格下のような引きこもりサッカーを披露し、先制してから10分間防戦一方で同点とされると、手を打つことなく前半だけで3失点。
ラモス瑠偉の気持ちが見えないという言葉が悲しいほど日本代表は弱かったですし、あまりにみベンチの無策が際立ちました。
こうした場面でこそベンチワークが試されるのですが、ハリルホジッチが打つ手は決まった時間に決まった交代のみ。
この結果で、会場がブーイングと辞めろコールに包まれなかったのは日本の代表監督だけでしょう。
怒りを通り越して悲しくなった試合でしたが、まずは選手採点を書いていきます。
日本代表選手採点
中国戦のメンバーをベースとしたスタメンは明らかに披露の色が見えました。
選手起用が正しかったのか、マネジメントが正しかったのか。
疑問はつきません。
GK 中村航輔
採点 6
この試合でもファインセーブを披露し、失点も彼の責任ではない。
それでも4失点は守護神としてはいただけないし、ディフェンスラインへの指示や遅行・速攻の切りは問題があった。
北朝鮮相手に上げた評価を大きく下げてしまったか。
DF 植田直通
採点 3
急造サイドバックとしては及第点も国際試合では物足りず。
ポジショニングも良くなかったが、とにかくボールを失い続けて伊東純也と連携できず。
1試合ぐらいはセンターバックで見たかった。
DF 三浦弦太
採点 2
中国戦同様に引きこもる癖は改善されず。
ポテンシャルは高いのだろうが所属するガンバ大阪でも相方のファビオが故障すると失点が急増したように、まだ独り立ちするレベルではなさそう。
昌子との相性も悪く前節同様、日本代表にふさわしくないプレーに終始。
DF 昌子源
採点 1
1失点目はクロスにかぶる完全なるミス。
韓国戦だけではなく3試合通じてディフェンスラインが低く相手FWを自由にしていた。
キャプテンマークを巻いていたがチームをコントロールすることは全く出来ておらず、3失点の原因となった。
DF 車屋紳太郎
採点5
開始早々に突破から決定的な場面を作るなど、前線でボールを持てば期待が出来る数少ない存在だった。
守備では苦戦する場面もあったが攻撃で貢献。
土居・倉田でなければもっと良いプレーが出来たはず。
MF 今野泰幸
採点5
前半終了間際のシュートチャンスに打たなかったのはマイナス。
ベテランとしての役割を果たしきれず、長谷部の穴を埋めきれず。
井手口との連携はさすがで臭いところにフタをしていたが、W杯やアジアカップでも露呈していた「連戦が苦手」なところが出ており、ガス欠状態だったか。
MF 井手口陽介
採点 3
今野同様スタミナ切れをおこしていたのか運動量が少なく一歩目が遅かった。
起点になるキープも見せられず途中交代も納得。
日本代表のレギュラー格としてのプレーは皆無だった。
MF 倉田秋
採点1
良い選手だし技術も高い。でも、こうした試合で見るとはっきりと実力不足か。
味方の早いパスに途中交代する81分間も対応できず、ただひたすらボールを失い続けた。
FW 土居聖真
採点 3
鹿島アントラーズでは歯車、潤滑油となってチームを円滑に回す役割をこなすが日本代表のフォーメーション、役割とは相性が悪いか。
倉田・小林と全く連携が出来なかったが、それは中国戦と同じだっただけに、チームとしての改善が欲しかった。
FW 伊東純也
採点 5
開始2分の突破でPKを奪取。
その後も数少ないチャンスでドリブルというアクセントとなって韓国に脅威を与えていた。
後ろが植田でなければ右サイドを切り裂いたはず。
切り込んでシュートというパターンが身につけば、もっと期待できるか。
FW 小林悠
採点 3
先制のPKは技術が光るもディフェンスラインが低く、精度の低いロングボールしか来ない状況で孤立してしまった。
中国戦同様に相手の裏をつく動き「のみ」を繰り返した結果、チームのリズムが単調になったが、それは監督の指示によるもの。
MF 三竿健斗
採点 なし
代表デビュー。
守備で頑張ったが、交代早々に4点目を獲得した相手が無理をしなくなったので見せ場がなくなった。
FW 川又堅碁
採点 なし
見せ場なし。
今大会のジョーカーも大事な試合で結果を残せず。
FW 阿部浩之
採点なし
ボールが回ってこず、すでに日本代表にやる気がなかった。
ハリルホジッチを解任せよ
国内組で挑んだ東アジアE-1サッカー選手権でしたが3試合とも世界レベルのチーム戦術とは思えませんでしたね。
特に小林悠を裏に走らせてロングボールを放り込みカウンターを受け続けた中国・韓国戦は見れたものではなかったです。
韓国戦では明らかに打つ手なしとなった日本代表において適切な指示や選手交代は皆無。後半20分を過ぎてからビハインドの場面でボランチを最初に交代させたり、守備的なサイドバックの植田を最後までディフェンスラインの残したり。
劣勢の場面を覆すような何かは全く見ることが出来なかったのは残念。
北朝鮮戦も中村航輔の神がかり的なセーブがなければ負けていた試合でしたし、中国戦は昌子のこれまた神がかり的なシュートがなければ引き分けだったでしょう。
そんな結果しか残せない、劣勢の試合に対して何かしらの策がないハリルホジッチがW杯で戦えるはずがありません。
ハリルホジッチを解任してほしい。
後任の監督は誰にするのかという問題もありますが、例えば岡田武史。彼がベストではないかも知れませんが、現段階で考えられる最も現実的で可能性のある監督だと思います。
4年前にザッケローニという失敗に絶望しただけに同じ繰り返しは避けてほしいところです、