決して勝てない試合ではなかったけどギリギリの2-2。
かろうじて拾った勝ち点1が大きいのか失った勝ち点2が大きいのかは、第3戦が終わるまでは分かりませんが、負けなくて良かったというのが正直な感想です。
深夜2時の試合終了でしたが、興奮冷めやぬまま選手採点と感想です。
GK 川島永嗣
採点 1
初戦に続いて凡ミスによる先制点を献上。
あれをキャッチ出来ない、まっすぐ弾くことも出来ないゴールキーパーが守護神という状態では、吉田・昌子のセンターバックもラインを上げにくい。
前半途中にも中途半端な飛び出しで決定的な場面を作られるも相手に助けられた。
テストマッチで中村航輔を起用しなかったツケがここにきたか。
DF 酒井宏樹
採点 6.5
初戦同様、右サイドに君臨。相手のエースであるマネとも一歩も引かずしっかりと結果を残した。
決定的なクロスが1本は欲しかったが、それは贅沢なぐらい守備で貢献していた。
DF 吉田麻也
採点 6.5
相手の技術に何度か入れ替わられる場面もあったが粘り強く対応。
ビルドアップも安定しており、後ろからチームを鼓舞し続けた。
コンディションはかなり良いことを伺わせるプレー。
DF 昌子源
採点 6
初戦の疲れがあったのかスピード感が少しなかった。
それでも吉田麻也とのコンビネーションに問題はなく、粘り強く90分戦っていた。
DF 長友佑都
採点 5
相手に攻撃に手いっぱい。
先制点の場面を除くと、乾と連携した攻撃や飛び出しが見られず左サイドの攻撃を停滞させていた。
もっと出来る選手だけに、今日の出来は不満が残る。
MF 長谷部誠(CAP)
採点 6
より3バック気味にビルドアップを行い、長短ドリブルを織り交ぜるなど変化を意識していた。
どうしても自分に精一杯でキャプテンとしての仕事まで手が回っていないのが気になるが、ミスは少なかった。
MF 柴崎岳
採点 9
コロンビアに続きセネガル相手にも通用することを証明。
縦横、長短を使い分けたパスでリズムを作り決定的な場面ではペナルティエリアに侵入。
前回も書いたが大迫とワンツーからのシュート、ミドルからのシュートなどフィニッシュを見せれば化物となれるはず。
MF 香川真司
採点 6
狭い場所でもボールをさばき攻撃のリズムを作る一方で、トップ下として決定的な仕事は出来なかった。
日本のエースとしてのポジションは柴崎に譲った格好。
MF 原口元気
採点 6
よく走って、よく守った。
攻撃では前半の切り込んだ左足以外に見せ場がなかった。
やっぱり酒井宏樹との連携は今一つでサイドを切り崩すことが出来ず。
1失点目のクリアは中途半端だったが、よく戻ったことをまずは評価。
MF 乾貴士
採点 6
この試合でも初戦と同じく最も採点が難しい選手となった。
1点目は見事だが、同じ角度から放った決定的な2本目のシュートは決めきれず。
守備では長友と連携できていたが2失点目はマークを完全に外してしまった。
また攻撃では孤立してボールをロストする場面が目立つなど、良い面と悪い面が混在。
FW 大迫勇也
採点 7
大迫半端ない。
ゴールこそ奪えなかったがセネガルの強い守備陣を背負いながらポストプレーを完遂。
運動量も多くサイドからも決定的なパスを通すなど、今大会で成長しているところも見せた。
MF 本田圭佑
採点 5
同点ゴールを枠に飛ばしたのは落ち着いていた。
足元でボールを持つ機会が少なく前を向いてプレーが出来なかった。
本田の横で柴崎が躍動していたことを考えると、今ひとつ流れに乗れていなかったか。
FW 岡崎慎司
採点なし
2点目の場面では潰れ役として機能。
それ以外にゴールに向かう場面がなく、やはりキレもなかった。
FW 宇佐美貴史
採点 1
あの時間、あの場面で出場してするべきことが理解出来ておらず守備でも身体をあてない「アリバイ守備」を見せた。
ボールを持ってもワクワク出来ず、武藤ではなく宇佐美だったことが正解だったのか疑問だった。
西野監督の采配
セネガルが試合開始早々からプレスをかけてくるのは想定内だったが、それを落ち着かせる指示がなかったのは残念。
本田圭佑と岡崎慎司の投入は同点ゴールを呼び込んだが、2試合通じて同じメンバーで固定した疲労がポーランド戦で影響しないのかも心配。
武藤嘉紀というジョーカーを起用する場面がなかったかどうか。
セネガル戦の感想
試合の入りはちょっと残念でしたね。
なにより川島永嗣というハンデは、そろそろ排除すべきですが予選リーグの3戦目でゴールキーパーを変更するのはリスキーで難しい判断になりそうです。
勝って欲しかった。
勝てる試合だった。
そういう声もありますが、その反面「負けなくてよかった試合」でもあったと思います。
柴崎というヒーローが生まれつつある状況は非常に喜ばしくポーランド戦も期待したいですね。