久しぶりに泣いた。
ムロツヨシと戸田恵梨香が主演を演じるドラマ大恋愛。
救いようのないストーリーは視聴者に「見る体力」を必要とさせますが、脚本と演出の丁寧さと俳優陣の演技力で知らず知らず引き込まれるドラマでしたね。
最終回の戸田恵梨香の上手すぎる演技が、病気に対する絶望感と希望感、そして根っこに残る人としての思いやりを押し出していて、思わず涙してしまいました。
「大恋愛」最終回の感想
失踪者を捜索するテレビ番組を通じて行方不明になった戸田恵梨香を探しだしたムロツヨシ。
記憶のほとんどを失い、生活も困難になっている戸田恵梨香の演技。
そして息子と再会するシーン、居酒屋での息子のセリフは涙なくしては見られませんでした。
けいくん演技うますぎ。
悲しすぎる結末、切なすぎる結末ではありましたが大恋愛と銘打たれたドラマらしい終わり方だったと思います。
アルツハイマー病を患いながらも必至に生きる姿、そしてムロツヨシと新しい距離感での関わり方。
浜辺で二人の物語を描いた小説を読むムロツヨシに反応して、最後となる一瞬だけ記憶を蘇らせる戸田恵梨香。
これを泣かないで見れる訳がない。
泣いた。
久しぶりにドラマで泣いた。
肺炎で亡くなる最後
問題なのは最後の最後。
この終わり方は賛否両論になりそうな気がします。
ここまでのムロツヨシによるナレーションの語り口調を考えれば、どこかで亡くなるのだろうかという予想はしていましたが、これはどうでしょう。
この最後に必然性があったのか無かったのか。
それなら最後の最後に一瞬だけ戸田恵梨香が記憶を蘇らせた場面で終わるのも良かったですし、あえて最後は触れないのも良かったような。
余韻をかき消すような展開だったのは個人的に消化不良でした。
それでも大恋愛は面白かった
それでも大恋愛は今クールで一番面白いドラマだったと思います。
重く辛くなりがちで敬遠されがちなテーマを丁寧に描くことで「見させる」ことに成功しており、脇を固める俳優陣も含めて上手さが引き出されていましたね。
小池徹平の攻撃性とか思い返してもトリハダものでした。
やっぱり演技派たちが揃うと良いドラマになります。
最終回の終わり方は気になりますが、ムロツヨシの代表作にもなりそう。
こうした良いドラマが多く続けば、ドラマ好きには嬉しい限り。
大恋愛。
大変楽しく見させて頂きました。
大恋愛の蛇足
編集者に対するムロツヨシの対応がドライすぎる気がしましたが、もともと女心がわかっていないキャラだったので納得だとしても
全体的に医療制度を使わなすぎ
なのが少し気になったり…
ヘルパーとかベビーシッターとか手厚く受けようとしないのは何故なんだろうか。
そこだけ、ずっと気になってしまいました。
蛇足な話です。