2018年度は合格ラインが過去最高の37点を記録した宅建士の試験ですが、人によっては合格点の高さの通り「簡単だった」と感じたり、例年以上に「難しかった」と感じたりしたようですね。
問題自体の難易度は決して高くなかったのですが、問題範囲と求められる知識が例年以上に広くなったことにより、今までの鉄板の勉強法である「過去問攻略」だけでは通用しなくなっているのが原因です。
過去最高の合格ラインとなった翌年は、どうしても問題の難易度も上がってしまいます。
2019年度の宅建試験に合格するためには
問題の難易度が高い
出題範囲が広い
この2点の両方をクリアできるよう勉強しなければならないでしょう。
今までのように「過去問だけ解けば何とかなるから脱却」するための勉強法を考えていきます。
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宅建試験の通信講座に資格スクエアをおすすめする理由
宅建士の試験に落ちた経験がある方も、また次の試験で1発合格を狙う方も、はたまた自己研磨のために宅建の勉強をしている方にオススメの予備校、資格スクエア。 数ある資格予備校の中でも資格スクエ ...
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資格スクールの通信講座
絶対に宅建士の試験に今年は受かるぞ!という場合は通信講座がおすすめ。
不動産業界にお勤めの方は宅建士の資格を持っているだけで数万円の給与手当がもらえる場合もあるでしょう。
会社の上司から、受からないといけないという強いプレッシャー(パワハラ??)を受けている場合もあるかと思います。
また仕事の関係など独学では難しい場合なども、スケジュールの管理が容易な資格スクールを利用するのがオススメです。
独学の場合はどうしても問題を解いた後のインプット作業、言葉の意味を調べたり疑問点を確認したり「ネット等で調べて理解する時間」が多く必要になるので、その時間をお金で補うことも大事になります。
費用対効果の考え方になりますは一発合格に大事なのは、ある程度の投資になります。
オススメは資格スクエア
資格スクエアの特徴は無駄を省いた計画性と、70%の予想的中率を叩き出したAIによる宅建予想問題の未来問に代表されるような大胆な試験予想にあります。
また公式サイトでも銘打っているように、他社の通信講座などと比較すると金額が安いのも特徴ですね。
・インプット講座(約50時間)
・アウトプット講座(約40時間)
・直前対策講座(約10時間)
これにメールや電話でのサポート、進捗がはっきりわかる学習システム。
さらに1講義が5分からとスキマ勉強がしやすい仕組みになっています。
まとまった時間が取りにくいけど、絶対受かりたいという人向けです。
予想問題を解きまくれ
今までの過去問攻略が王道とされた宅建試験ですが、これからはプラスアルファの知識と問題を理解する能力が必要となります。
先の資格スクエアもそうですが、やはり資格スクールが開催する模擬試験や販売される予想問題は多く解けば解くほど有利になります。
過去問はあくまで過去に出た問題をまとめたものですが、予想問題は「その年に出題されるであろう問題」になります。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるではありませんが、たとえ的中率が低くとも予想問題を500問解けば30問ぐらいは的中するのではないでしょうか。
今年の合格点は37点。
30問を予想問題から拾うことが出来れば残り7点です。
試験は10月に実施されるので遅くとも9月頃からは予想問題、模擬試験を中心とした勉強方法にスライドしていくのがおすすめです。
そう考えると8月までには過去問や参考書を中心とした基礎学習は終了しておく必要があります。
8月までの学習期間を逆算すると…意外と時間が足りないことになりますので、早めの勉強が大切です。
あまり早くやりすぎても忘れる、という方も軽く参考書と過去問1回ぐらいは解いておくと本腰を入れてからのスタートダッシュに差がつきます。
おすすめの勉強法
独学でいくのか、通信講座を利用するのかで異なりますが基本学習は参考書と過去問となります。
そのため最初のスタートは過去問が解けるようになるのが目標です。
しかし過去問が解けるレベルでは20点後半までが限界のため、そこから合格点を超える40点近くの得点が取れるよう予想問題を繰り返し学習します。
ポイントは4つあります。
問題文の理解力をアップする
ひっかけを回避する
問題の傾向を掴む
法改正対策
これらは過去問や参考書では身につけることができないので、資格スクールや市販の予想問題を購入して勉強することになります。
個人的には、ここでの投資がもっとも重要だと思います。
問題文の理解力をアップする
近年の宅建試験においては単純に問題文が読みにくく難しくなっています。
きちんと理解すれば簡単な問題でも、問題文が読み解けずに選択肢を誤るなど非常にもったいない失点となる可能性があります。
例えば2018年度の6問目を参考に引用します。
Aが所有する甲土地上にBが乙建物を建築して所有権を登記していたところ、AがBから乙建物を買い取り、その後、Aが甲土地にCのために抵当権を設定し登記した。この場合の法定地上権に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、誤っているものはどれか。
- Aが乙建物の登記をA名義に移転する前に甲土地に抵当権を設定登記していた場合、甲土地の抵当権が実行されたとしても、乙建物のために法定地上権は成立しない。
このように選択肢1が正解で、なんでもない法定地上権に関する問題なのですが、他の選択肢と問題文の読解が困難で混乱しやすくなっています。
問題文を読み解く力は慣れが重要。そのためには「はじめての問題を多く解く」必要があるので、そのために予想問題を多く勉強することになります。
本を読む、国語が得意とは、また異なり宅建特有の読解力はトレーニングが必要です。
ひっかけを回避する
宅建の試験問題はひっかけありきです。
それだけ不動産の実務ではひっかかりやすい事例が多いのでしょう。
これは過去問を解き続けていればひっかけポイントも自ずと見えてくるかと思います。
ただ気をつけるべきは法改正等により今年はじめて出題される場合。
このひっかけポイントは予想問題だけでは防ぎきれないので本試験では要注意です。
問題の傾向を掴む
毎年、出題される範囲は決まっており、また出題されやすい範囲が予想されています。
この出題されやすい範囲を2018年(平成30年)度は飛び出す傾向にあり、いわゆる山を張ることが難しくなりました。
おそらく2019年度以降の予想範囲は幅広くなると思われますが、その中で出やすい問題や問題文の傾向は決まってくるでしょう。
範囲は広くなっても傾向と対策が出来れば、正解肢を導く可能性は高まります。
法改正対策
2018年は法改正関連の問題が選択肢を含むと10問近く登場しました。
これは当然ながら過去の問題では出題されていないので、過去問を勉強しても解くことが出来ません。
ここの勉強を怠ると合格することは困難になりますし、2019年以降も多く出題される得点源になりそうなので、予想問題を中心に勉強する必要があります。
宅建に合格する勉強法
勉強スタイルや期間はそれぞれですが過去問はあくまで参考書の一部です。
大事なのは試験対策の問題がどれだけ勉強しているか。
でも試験対策の勉強は過去問が解けていないと出来ない。
ジレンマに陥るような話ですが、急がば回れで過去問学習から予想問題への2ステップが必要です。
自信がないけど受かりたい!
という方は思い切って投資するのも良いでしょうし、時間を捻出するのも大切です。
宅建士は短期でも時間と集中があれば受かる試験ですが、この時間計画が難しい試験でもあります。
どれだけ早く予想問題に入れるかどうかが鍵を握るので、一度スケジュールから考えるのも良いでしょうね。