決勝トーナメントの初戦は優勝候補のサウジアラビア。
日本代表としては相性の良い相手ですが、いまのチームで果たしてプレスが通用するのか。また流れの中から決定機が作れるのか。
森保監督が目指すサッカーの評価が決まる一戦となりそうですね。
試合の採点と感想を書いていきます。
ベスト16 サウジアラビア戦
2019年1月21日 20:00キックオフ
結果 1-0 win
よく勝ったな、というのが感想ですね。
開始早々に決定的なシュートを打たれるなどチームとしての完成度は明らかサウジアラビアの方が上でした。
堂案や南野がスター選手ではないことが明確になったいま、日本人に求められるのは組織で戦う力です。
それを植え付けるのが監督の仕事ですが、この試合もまた無策だったと言えるでしょう。
勝因は間違いなく、全く枠に飛ばないサウジアラビアのシュート。
これに他なりません。
GK 権田修一
採点 7
予選リーグのプレーを挽回する安定感。
相手のクロスに的確なセーブを見せ後半には攻撃のスイッチを入れるフィードを数本。
何より、あれだけ攻められたのにシュートをセーブする場面がなかったのは驚き。
DF 酒井宏樹
採点 5
相手のサイドチェンジに幾度となく裏を突かれるなど守備は不安定。
堂案と連携した攻撃も見られず単発のクロスは空回りだった。
DF 吉田麻也
採点 5.5
開始早々に相手フォワードを離して決定的な場面を作られる。
相手シュートを顔面でブロックするなど気合はあったが26分には軽いプレーでピンチを招くなど不安定な出来だった。
DF 冨安健洋
採点 7.5
価千金の決勝点。
守備でも不安定な吉田麻也をカバーしながら最後の砦として君臨した。
この大会でチームの中心になれる予感があった。
DF 長友佑都
採点 5
前線でボールが収まらないので攻撃参加は控えめ。
守備では気合を見せた。
MF 遠藤航
採点 8
危ない場面に必ず顔を出して相手の攻撃を潰す。日本の守備は、この選手あってのものだと言える出来だった。
攻撃でもボールを左右に散らしつつ、前線にも顔を出すなど獅子奮迅の活躍。
MF 柴崎岳
採点 5
後半16分にはボールロストから致命的なピンチを招くも遠藤に助けられる。
この場面だけではなく、基本的に遠藤におんぶにだっこだった。
先制点のアシストは見事だったが、その他のコーナーキックはミスが続いた。
MF 原口元気
採点 3
よく頑張っていたが守備では危ない場面も。マークを外すのが早く吉田麻也に指摘されることも多かった。
ベテランらしい時間の使い方を見せてほしかった。
MF 南野拓実
採点 2
もはや、その他の1人。
香川が恋しくなる内容だった。
MF 堂安律
採点 5.5
チャレンジはしていたがレフェリーと相性が悪くストレスをためていた。
FW 武藤嘉紀
採点 6
相変わらずファウルの多さは気になるが前線からのチェイシングはチームを助けた。
一方でボールが収まらずドリブルは数えるほど。
大迫勇也の不在を強く感じさせてしまった。
MF 伊東純也
採点 3
プレー判断が悪くサウジアラビアに力負け。
MF 塩谷司
採点 なし
FW 北川航也
採点 なし
監督 森保一
採点 1
何もできなかった後半も伊藤純也の交代まで手を打たずチームに流れを取り戻せず。
塩谷、北川の交代もバタバタを感じさせるなど落ち着きのない采配だった。
チームとして何がしたいのか見えてこず堂安と南野が抑えらた時点で勝負ありだった。
森保監督の限界
もはや森保監督に期待することは出来ない。
守備も攻撃も個人能力に頼っており、特に攻撃は手詰まりとなっています。
中島翔哉の不在の影響とすれば、そのサッカーは中島翔哉ありきのもので大迫勇也同様に個人に頼った結果です。
選手交代のカードの切り方を見ても試合の流れを変えるスキルも高くないのは明確。
西野監督の時のように「内容には目をつぶって結果だけを見る」のでは歴史の繰り返しとなるだけです。
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