モラハラ夫に悩みながら育児と家事に奮闘する主婦の苦悩を描いた夫の扶養からぬけだしたい(通称ふよぬけ)を読んでみたので感想を書いてみます。
自分で見返してみても、やや辛口だと思いますが正直に感じたまま書いた結果です。
夫の扶養からぬけだしたいはマーケティングの上手さ(露出量の多さ)もあり、以前から気になっていた作品でしたが、実際に読んでみての最初の感想は
うーーーーん!?
というものでした。
無料ならおすすめ出来るけど、この価格(Amazonで1,000円以上)は、ちょっとどうかなー。
面白い、面白くないで判断すれば、まぁ面白いところもあるけど、それ以上に気になる点が多いかも。


そんな夫の扶養からぬけだしたいの感想などを書いています。
ふよぬけ感想と反省(?)スタートです。
夫の扶養からぬけだしたいのあらすじ
頻繁に出てきている広告の内容を見るとモラハラ夫と育児がテーマですね。
専業主婦のももこは出産・育児を機にマンガ家になる夢を諦めた。
収入がないことに引け目を感じ、言いたいことを我慢する日々。
理解しようとしてくれない夫の態度や発言。
すれ違いによって揺れる夫婦の関係。
扶養から抜け出し自立することを決意するももこだが…。
広告で「夫(つとむ)=加害者」であり「主人公(ももこ)=被害者」という立ち位置で宣伝されているのと、あらすじを見る限りは同じ内容となっています。
ただ全て主人公からの目線で書かれていることに注目してほしいところ。
夫の扶養からぬけだしたい感想
話題の漫画「夫の扶養からぬけだしたい」ですが、読み終えた最初の感想はまさしく最初に書いたとおり、なんともすっきりしない「うーーーーん」というものでした。
物語の終わり方も含めてですが、一貫して主人公の考え方や行動に共感出来ない点が多く、すっきりもしない内容でした。
本来ならモラハラ夫が悪であり、少しずつ悪から理解出来る人物になっていったり、改善されていくのが王道のストーリーですが、読んだ限りそういう訳でもありません。
夫については序盤に「うちは裕福ではない」と語っているので、どうやら薄給のブラック企業(または無能な上司の下)で働いて、神経がすり減っているという立ち位置です。
元々は優しく紳士的という主人公の回想や、ひたすら家事が苦手という主人公の行動から夫であるつとむは「堪忍袋の緒が切れた」結果、なんとか改善しようとしているように見えます。
ただ、そのやり方が仕事同様に下手くそなためモラハラ化してしまっているのですが、これが夫だけの問題かといえば答えはノーですね。
後半、夫であるつとむが休職しだした途端、それまでホームヘルパーを雇っていた家事が苦手な主人公が突然テキパキと家事をこなし始めるのは、その間に子ども(たると)をつとむが見ているからでしょうか。
その行動を見る限り家事が苦手という設定は違うような…。
気になったところ
育児ではなく家事に重きをおく
自分の意見を飲み込む
悲劇のヒロイン感
行きあたりばったりの言動
Amazonのレビューを見ると、はっきりと賛否が別れている作品だと言えますが、それは主人公の言動によるものだと思います。
もっと言えば、そこに共感できるものが少ないからと感じる人が多いか少ないか。


育児ではなく家事に重きをおく
主人公は元々、家事が苦手だと語っています。一方で育児については何も語っていません。
生活の中心は子どもになると語るシーンがありますが、こちらについては特に苦に感じている様子は見て取れないので、問題は家事なのでしょう。
結果的に家事代行を頼んだり、前述の通り突然テキパキしたりしますが、どちらかといえば育児について夫婦間で話し合うべきな気がします。
家事代行を頼んだ後もそうですが家事を手伝って欲しそうする描写は多いのに対して、育児に関しては全く描写がありません。
これだと不得手な家事をしてほしいと見えてしまいます。
もちろん夫婦なのですから家事も育児も分担すべき(我が家のように)ですが、そこまで家事に重きをおく理由を考えると、そう勘ぐるのも無理がないことです。
この漫画の感想、感じた内容のすべてがそこにある気がします。
そもそも土日の休みはイクメンになっているので、その間に家事を・・・と思うのは間違いでしょうか。
ただ共働きでなくとも食洗機は買うべき。
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自分の意見を飲み込む
主人公がまったく自分の意見を夫に伝えることはありません。
伝えたかと思えば、それは母親や友人のアドバイスによるもので後は感情的なセリフのみです。
そして少し夫に言われると、すぐ撤収するのでほとんど問題点を話し合うことはありません。
これはモラハラ夫の言葉がきついからという考え方もあるので、難しいところですがもっと対話をする必要はあったと思います。
悲劇のヒロイン感
自分が家事が出来ない、苦手という根底の中で悲劇のヒロインになっている主人公には少し違和感がありました。
キャパが低いことは仕方なしとしても、なぜ被害者ぶるのでしょうか。
確かに夫の言動は主人公の目線でみると疑問かも知れませんが、友達とそれを愚痴る前に家事の進め方などアドバイスを貰うべき。
多分、他の専業主婦が見たら怒る内容です。
行きあたりばったりの言動
離婚せんのかーい。
扶養ぬけたい理由は結局どれやねーん。
食洗機は無理やのに家事代行頼むんかーい。
そして何より気になったのが冒頭のパートを始めてからの台詞。
給料も保育代にほぼ消える。
(4万円入って4万円出ていく)
最初に計算してないんかーい。
夫の扶養からぬけだしたい感想まとめ
主人公のももこ。
夫のつとむ。
この2人の共通点は自分目線でのみ物事を見ないで対話をせず、相手の文句を言うだけな点です。
つまり、これが夫の扶養からぬけだしたいのメインストーリーとなります。
そしてネタバレするなら、最後は「これからはもう少し話し合いましょう」で終わります。
結論、もっと早く話あわんかーい!
そんな漫画、夫の扶養からぬけだしたいの感想でしたが、おすすめか\どうかと言えば、これまた「うーーーーん」となりますが話の種として読むのも良いかも知れませんね。
またAmazonのレビューを読むだけでも楽しめるので一度、見てほしいとも思います。