突如として芸歴10年未満という制限が行われたR-1グランプリ。
司会者も雨上がり決死隊(2021年は蛍原のみ)から第7世代の霜降り明星に変更となり、大会全体がフレッシュとなりました。
果たして今回の改革が吉と出るのか凶と出るか、どちらに転ぶでしょうか。


R−1グランプリ予選の感想
大会該当と共に採点方式も変わったことから、過去の大会同様と異なり手数が大事になりそうと思いましたが、ちょっと空気が重く全体的に苦戦していましたね。
大会自体はコンテストよりバラエティの形相を表していただけに、この重さは意外でした。
これ運営側は空気づくりに失敗していないでしょうか。
オープニングでゆっくりしておいて、本番では尋常じゃないスピード感で進んでいったことからも不手際があった気がします。
マツモトクラブ
採点 92点
もう敗者復活戦のスペシャリストと呼んでも良いかも知れませんね。
かまいたちのキングオブコントを思い出すようなネタでしたが、上手かったと思います。
ただ技術が際立ったのか、ネタのスピードが速かったのか、ちょっと笑いが付いてこなかった感じでしたね。
40歳というカミングアウトで笑いがとれず、警察官が登場してからの天丼が爆発しなかったのは、トップバッターという順番もですが、会場の空気の問題だと思います。
ZAZY
採点 97点
これぞR−1という馬鹿らしいネタ。
まさに「なんそれ!」と言わんばかりの展開は、何も考えないで笑えましたね。
ただコメントが頂けないです。
「順番が後ろならもっとウケていた」「手ごたえはあった」などなど、審査中に腕を組む態度と相まって自らアウェーにした気がします。
土屋
採点 50点
うーーーーーーーん。
田原俊彦も似ていないし、特に展開もないし…これがマツモトクラブより上になる?
森本サイダー
採点 75
良いネタなんだけど声の強弱、メリハリが会場の空気間とは少しずれていたのか、ここぞ!というタイミングで笑いではない感情が投げかけられていましたね。
観覧者との距離も遠く、少しやりづらそうな感じが見て取れました。
吉住
採点 89点
もう1つ捻りがあれば良かったですね。
村を襲ったという場面で、もっと爆発させたかったのでしょうが、ちょっと順番が苦しかった気がします。
寺田寛明
採点 78点
もっと、もっと、もっと丁寧にやるべき。
正しい和訳を最初に読むのか読まないのか曖昧でしたが、そこはネタフリの時点で紹介しておいて「こういう和訳の仕方もある」としてネタを見せる方が良かった気がします。
緊張していたのか、雑なネタ運びとなった結果「和訳ではなく、あるあるネタ」になっていたのは残念でした。
かが屋 賀谷
採点 83点
自らR-指定と似ていることをボケてスベったのがマイナス過ぎ…なぜ、そこでボケたのか。
演技力は流石でしたね。そのうちドラマが主戦場になりそうです。
ネタは…。
kento fukaya
採点 81点
3枚の大きなフリップを使った「triple flip story(トリプルフリップストーリー)」を前面に出していましたが、先にZAZYが4枚使った時点で万事休すだったような。
大きな動きで見せる大きなあるある。勢いはありました。以上。
高田ぽる子
採点 90点
ちょっと90点は甘いかも知れませんが設定・展開、そしてリコーダーの絶妙な音の小ささといい面白かったです。
2本目に期待するのは酷な気もしますが「くだらないネタ」としては群を抜いていましたね。
ゆりやんレトリィバァ
採点 88点
得意の繰り返し芸とも言える「ちゃうねん」を連発するネタ。
決勝に残るかどうかで言えば微妙だけど、これが一番安定していたかな…
10年未満という制限が大きく有利に働いた気がします。
R−1グランプリ決勝の感想
R−1グランプリ2021年の決勝3組に残ったのは
ZAZY
ゆりやんレトリィバァ
かが屋 賀谷
以上の3人です。
マツモトクラブや高田ぽる子の方が出来栄えは良かった気がしますが、実績ではゆりやんが抜き出ていますね。
R-1決勝 かが屋 賀谷
採点 3位
うん。
やっぱり演技が上手い。
以上、というネタでした。
R-1決勝 ゆりやんレトリィバァ
採点 1位
1本目より笑いの量が多かったのは、予選とネタの合間が近かったのが反対にプラスになったと思います。会場の空気に「1本目のゆりやんの余韻」が残っていましたね。
まさにR-1向きのネタで面白かったです。
R-1決勝 ZAZY
採点 2位
もの凄いアウェーを感じたのは1本目の終わりのコメントのせいでしょうか。
フリップがめくれないというトラブルに対して「あっ・・・」と言うだけなど、ちょっと1本目と異なり、ふわふわしていた気がします。
そして何よりネタが弱かったです。